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ARENAの小論文
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「小論文」という科目は、学校ごとに傾向が存在するので、もし志望校がある程度定まっているのであれば、まずは問題形式や時間など最低限の情報は確認しておく必要があります。
とはいえ「小論文」は所謂「感想文」とは異なります。当然、読解力(あるいは設問で「何」が問われているかを、きちんと理解する能力)は必要になりますし、そのためには、これまでの現代文の学習同様、漢字の読み書きや、語彙力などは必須です。ただし、加えて最も問われているのが記述力です。限られた時間内で、問われた内容を踏まえ、条件を満たし、かつ自身の主張をきちんと文章化するには、大人であってもそれなりの訓練が必要です。
大学受験科目としての「小論文」にはある一定の「形式」が存在します。ですが、それを知識として理解したうえで、その「形式」に自身の主張を落とし込むという作業は、やはり一朝一夕で可能になるものではありません。
「習うより慣れよ」、私が言いたいのはこの事に尽きます。常日頃から様々な問題に対しアンテナを張る事、実際に自分に手を動かして書いてみる事。最初は時間内に限定する必要はありません。とにかく、自分が構成を練るのに、指定分量を書くのにどれだけ時間を要するかを確認する事。なおかつ書き上げた答案を第三者に目を通してもらう事。そして、その内容をフィードバックし次回以降に活かす事。
文章を書く事それ自体は特殊能力でも何でもありません。ただし、「技能」である事には違いないので、繰り返しになりますが一定の訓練は必要になります。
完璧でなくて良いです(というか、限られた時間内で、在るかどうかも判らない「完璧」とやらを目指すべきではありません)。質にこだわるのではなく、出来るだけ量をこなし、その中で少しずつ「書く技術」を体得していってもらえれば、と思います。
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